遺産相続で弁護士に賢く相談するポイントとは
法律問題は誰しもが理解しているものではないので、そのエキスパートである弁護士を頼るのが大事になるときもあります。では弁護士に相談すべきケースとは?依頼の前に知っておきたいことについてご紹介いたします。
遺産相続問題を弁護士に相談するメリットとは
遺産関連は親族間でとても問題になるものです。
そして全員が全員法律や権利について明るくない状態ではどうして納得のいかない部分やなあなあになっている部分、そして不透明な部分がでたり不足している部分が出たりと後々困ることがでてくるときもあります。
遺産相続問題にはきちんと法律や権利を熟知した人間があたるものであり、素人では解決できない部分が非常に多いです。
また隠された遺産に関しても明るみに出す能力はそうそうないです。
では一体どうしたらいいのか?そんな時に頼りになる存在が弁護士となっています。
まず遺産相続で起こりやすいトラブル、もしこの中で当てはまる部分があるとすれば弁護士に相談をおすすめいたします。
相続財産があり、それを誰がどの程度相続するのかがわからない、相続人の一人が遺産を独り占めしている、相続財産に何があって、いくらなのか内容を教えてもらえない、親に借金があったので相続放棄がしたい、自分の相続分が少ない気がする、不動産を相続したものの、どう扱えばいいか困っている、遺言書の内容に不満がある……遺産相続でおこりがちなトラブルは氷山の一角かもしれませんが特に多いのがこうした部分で、もしこれらで困っているのであれば弁護士に相談をして解決がおすすめとなっています。
ですが弁護士に依頼するというのはお金もかかることなので悩んでしまうかもしれません、そんな方の為に弁護士に相談する大きなメリットを紹介いたします。
まず大前提に弁護士は依頼人の味方であり、究極の第三者という立ち位置です。
当事者同士では解決出来ない問題も、きちんと知識を持っている第三者であるン弁護士が仲裁にはいることで解決がスムーズになります。
親族の間に入る仲裁人として最も適しているのがこの弁護士なのです。
感情同士で対立しがちな親族間のトラブルにも冷静に対処し、スムーズにみんなの意見をまとめて最善の方向に進む、遺産相続のようなデリケートな問題の時に是非頼りたい存在となっています。
遺産相続問題の時に弁護士に相談して得はあっても損はまずありえないとすら言われています。
では弁護士に依頼するメリット、まずは前述した通り仲裁人になれるということです。
特に勘違いが広がってしまっている状態だと効果てきめんで、弁護士が登場するだけで解決してしまう場合もあります。
話し合いをまとめて、正しい判断ができるように第三者の言葉ではっきりとしてもらう、それはトラブル解決をする上でとても頼もしいものとなっています。
また次に、弁護士は法律関連を熟知しています。
ですので法的根拠に基づいてきちんと主張してもらうことも可能、知らずに損していた内容を把握することだってできてしまいます。
たとえば遺産の全容を把握できておらず、その一部がさも遺産の全容かのように言って相続をうけてしまう場合もあります。
例えば不動産一軒だけ相続して、他に株や宝石類、現金類があったとしてもそれを管理している人間が「ない」と言い張ればその時点で話は終わってしまいます。
ですが弁護士はそういった部分も全容を明らかにできる上に、法的根拠のもときちんと権利について主張できるのです。
なので損して泣き寝入りしてしまうのを避ける事ができるため、もし遺産が少ないと感じればそれは弁護士によって対応してもらえることとなっています。
そして次に、ややこしいい処理は全部弁護士に頼めるというのもメリットです。
遺産相続は人生においてそうそう何度もあるものではないです。
なので初めてやってみて完璧にできるなんて人はいないのも当然となっています。
ですが適切なアドバイスや、ややこしい手続きを依頼できるというのも弁護士を頼るメリットとして大きく、何をすればいい、何をいつまでにしなくてはならない、などきちんと話してくれます。
また必要な場合であれば開示請求ができるのも弁護士という立場です。
他にも戸籍調査を代理で行ってくれたり、遺留分の減殺請求、相続放棄なども手続きが非常にややこしいですが、弁護士はそういった手続きのスペシャリストなので迅速かつ正確に終わらせてくれます。
手続き関連は特に素人には難しいもの!なので弁護士に依頼するのは実に得策といえます。
見落としがちな部分もきちんと発見してくれたりととても頼もしいです。
また遺産相続で最も重要なことが納得のいく解決です。
それができるのが弁護士による仲裁で、兄弟や姉妹同士の骨肉の争いになってしまうところをうまく仲裁してくれます。
親族関係をこじらせない為にも、遺産相続には弁護士が介入するのが一番なのです。
モヤモヤやややこしいことが山積みになってしまう遺産相続関連の話、弁護士に任せることでそれらはきれいに解決させることが可能となっています。
トラブルが起こっている、これから起こるかもしれない……そんな時は是非頼るのがおすすめです。
遺産相続問題に強い弁護士を探すのが大事
弁護士とは基本的人権を養護し、社会正義を実現することを使命として、法律をしっかり学び正しく使う専門家となっています。
人々の自由、財産、健康などの権利を守るとともに、不正がないように社会を見守りつつ、そうした社会になるように貢献する仕事です。
テレビでも弁護士に依頼が出る、というシーンが多々あり、事件の裁判でも弁護士がよく登場しています。
あれは一部の仕事内容となっており、事件関連だけではなく、他にもさまざまな人々の生活に法的根拠をもってアドバイスを手続きを進める、それが弁護士となっています。
勿論オールラウンダーな人もいますが、特化してこの法律のこの分野に強い、という人もいます。
他の分野に比べて得意分野があるのはとてもいいこと、弁護士も今までの実績などを考えるとこの分野が得意!というものができてきます。
それは遺産相続でも同様で、同じような問題を何度も解決してきた、遺産相続問題に強い弁護士に依頼するのはとてもおすすめな方法となっています。
もともと専門家として仕事をしていますが、更に洗練された仕事をしてくれる期待があり、よりスムーズに、そして迅速にトラブルの解決にあたってくれる場合だってあります。
なので、遺産相続問題でもし弁護士を探すならばその分野を得意としている弁護士を探すのがとても大事!ネットで簡単に検索可能で、また無料相談を受け付けているところも多いのでハードルが高いと感じているならば、まずは相談からおすすめいたします。
いざ利用してみるとプレッシャーも感じずに、しっかり相談できる相談であることが多いです。
弁護士に相談する、その場面は何かと不安が募っている段階でもあるのでまずは相談してみるのが一番です。
弁護士に無理に相談しなくてもいいケースって?
弁護士はとても頼もしい存在であるということには変わりないですが、しかしかえって損なケースもあります。
弁護士は法律を用いてのサポートは得意ですが、法律で解決できるような問題では無い場合は力になれないかもしれないのです。
その場合は弁護士に相談してもあまり有益ではない、ということになります。
例をあげるとすると相続手続きの流れを知りたいだけ、すでに遺産をどう分けるか決まっていて全て明確な状態で計算も容易な状態で遺言を書く時、遺産分割協議でトラブルに発展しようがない場合、すでに預金、上場株式、投資信託など評価額が明確で法定相続割合でわけることに誰も依存がない場合、長年疎遠だったから等感情的な理由で遺産を渡したくない場合、寄与分に該当しないことが明らかな場合、慣習や宗教の問題は法律を用いてのサポートが必要ないあるいは出来ないケースとなっています。
お悩み相談がしたい等ならば区役所でも可能なので、そちらの相談会に行く方が金銭上の理由でも合理的となっています。
相続問題に関して話を聞いて欲しい、それだけの場合でしたら区役所に、また相続手続きがもう明確な場合であればネットで確認しながら手続きを進める方がおすすめとなっています。
弁護士が介入するのはトラブルがあって、法律を用いてのサポートが必要とされているとき、そうでない限りは弁護士費用はけして安くはないので、大事なお金を無駄に使うことがないようにするためにも弁護士に頼らない方がいい場合もあります。
弁護士に相談しない理由は世間体?
相続問題が発生しながらも相談しないケースがあります。
弁護士に相談するのが一番とわかっていながらもできない、しない理由としてよく挙げられているのが、身内のことを他人に晒すのが恥ずかしい、お金の要求がはしたない、大ごとになる、世間体が悪いなどの理由です。
これらの気持ちも大事かもしれませんが、相続問題に関しては立派な法的な理由も通る財産にかかわること、強欲、がめついなどは感情としての理由となります。
もしそこで世間体を気にして、結局なにもせずにいる……というのは搾取の対象となる行為になってしまいます。
それは今後にもひびく関係悪化の原因にもなりますので、やはり納得していないのであれば弁護士をたてるのがおすすめです。
弁護士に相談しないデメリットとして相続で関係を壊さずに貰えたはずの財産をお失ってしまう可能性がある、というものがあります。
離婚問題でも弁護士はたてることがありますが、離婚に関しては確かに感情が入ってくるので法律では割り切れない部分を含みます。
ですが相続は明確に財産に関してのことなので、適用される民法は決まっているのです。
金額についても客観的な基準があるので、それをもらえずに大人しくしている、というのは不当といえます。
弁護士に相談するのはけして恥ではなく、当然の権利を主張するにあたって当たり前のことです。
なので本音はしまったままではなく、後悔するためにきちんと相談するのをおすすめいたします。
実際多く財産を貰っている人はずるい人やわがままな人というのはよくあることで、また遺産に関することを全て他人に任せていたら実は独占されていた、なんてこともあります。
きれいに波風を立てない、がけして正義ではないので、財産の全容を明確にし、正しい分け方をするのが一番とされています。
弁護士に相談するのが恥ずかしい!という考えはなかなか消えないかもしれませんが、いざ相談してみると思っていた以上にスムーズで気持のいい解決ができた!なんてことも十分あり得ます。
トラブルに関して弁護士に相談して損なケースはほとんどないのです。
遺産の使いこみなどがあっても明らかにできる弁護士
遺産に関してモヤモヤしながらも、そのまま黙ってしまう人は非常に多いです。
遺産の使い込みはやはりトラブルが多いもの、預貯金の使いこみや賃料の横領、生命保険の勝手な解約、不動産の勝手な売却……こうしたケースは実際起こっており、トラブルとなっています。
これらは非常にデリケートな問題でもあり、また戦う場合はとても手順が面倒です。
しかも当人同士の話合いで解決しにくい問題でもあります。
使い込んだ側が使い込んだ自覚をもっていない、親を放置していた他の相続人に腹を立てている感情的な理由、使い込みを疑う疑心暗鬼……これらの理由からどうしても当人同士では言い争いなどに発展してしまいます。
ですが弁護士の場合であれば法的な対抗手段もとれれば、弁護士法23条照会などを利用してより遺産の内容などを明らかにしていくことが可能です。
相続人が行う筈だった数々のややこしい手続きについても代理で行ってくれるのです。
そしてお互いに真剣に対応できるようになるので、感情に任せた言い争いではなく、きちんと遺産相続について話し合うこともできます。
お金に関することはうやむやにしたり隠したりしているとトラブルの原因になることばかりです。
デリケートでややこしい問題故に相続人同士が行うのではなく、究極の第三者に任せるのはとても大事なことです。
トラブルが起こっている、起こりそうな場合は正確な情報を得て行動できる弁護士にまず相談をおすすめいたします。